アイナル通信

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弊社が毎月お客様向けに発信しているアイナル通信で
多くの反響(感想)が寄せられた記事より

いわきの野球少年たちへ
君たちはこの夏、何を見ただろうか。テレビの前で応援した人もいるだろう。

球場で声をからした人もいるだろう。憧れの先輩たちの姿に胸を熱くした人もいるかもしれない。

しかし、本当に見てほしいのは甲子園の結果ではない。その結果にたどり着くまでの道のりである。

東日大昌平の選手たちも、最初から強かったわけではない。

彼らも皆、君たちと同じように少年野球からスタートした。エラーをして泣いた日もあっただろう。

レギュラーになれず苦しんだ日もあっただろう。練習がつらくて逃げ出したくなった日もあっただろう。

それでも彼らは野球を嫌いにならなかった。仲間と夢を語ることをやめなかった。

そして、一日一日の努力を積み重ねた。

その積み重ねが、31年ぶりのいわき勢甲子園出場という歴史になったのである。

だから、もし今の君が補欠でもいい。体が小さくてもいい。チームが弱くてもいい。

家庭の事情で十分な環境がなくてもいい。大切なのは、今いる場所で努力を続けることである。

夢は、恵まれた人だけのものではない。夢は、諦めなかった人のものである。

いつの日か君たちの中から、新しい甲子園球児が生まれるだろう。

そして、その誰かがまた次の世代へ夢をつないでいく。東日大昌平がつくった歴史は、ゴールではない。

いわきの野球の新しい出発点なのである。

だから胸を張ってほしい。君たちの住むこの街からでも、全国の頂点を目指せる。

君たちの通う学校からでも、甲子園へ行ける。君たちの努力ひとつで、未来は変えられる。

2026年の夏、東日大昌平の先輩たちが証明してくれたのは、「いわきの子どもたちの夢は、

決して遠い場所にはない」ということだった。

そして、いつかその夢を受け継ぐのは、今グラウンドで白球を追いかけている君たちなのである。

指導者の皆さんへ贈る言葉

全国の少年野球、高校野球の指導者の皆さんにも、この夏の東日大昌平は大切な希望を届けてくれた。

指導という仕事は、結果だけを見れば報われないことの連続である。どれほど熱心に教えても、

勝てない年がある。

どれほど時間をかけても、選手が思うように成長しないこともある。保護者や地域から期待されな

がら、結果が出ずに苦しむこともある。

それでも指導者は、来る日も来る日もグラウンドに立ち続ける。誰にも見えないところで悩み、

工夫し、選手を励まし続ける。

東日大昌平の快挙は、そんな指導者たちへの大きな励ましでもある。

今年の優勝は一夏でつくられたものではない。

27年間、途切れることなく受け継がれた指導の積み重ねがあったからこそ生まれた結果である。

今日の練習で打った一本のノック。

励ましのためにかけた一言。悔し涙を流す選手の隣で肩を抱いた時間。

そのすべてが未来への種となっている。

種を蒔いた人と、花を咲かせる人が同じとは限らない。

自分が育てた選手が卒業した何年も後に、その学校が大きな花を咲かせることもある。

しかし、それでいいのである。

教育とは、自分のために木を植える仕事ではない。

いつか誰かが木陰で休めるように木を植える仕事だからだ。

東日大昌平の甲子園初出場と初勝利は、そのことを私たちに教えてくれた。

だから指導者の皆さんに伝えたい。

今すぐ結果が出なくても、どうか諦めないでほしい。選手を信じることをやめないでほしい。

自分の指導を疑いながらも、歩みを止めないでほしい。

なぜなら、未来の奇跡は、誰かが今日流した汗の上にしか咲かないからである。

結びに

東日大昌平の甲子園初出場、そして甲子園初勝利。

記録だけを見れば、一つの高校が成し遂げたスポーツの快挙である。しかし本当は違う。

これは、一校の勝利ではない。

長年甲子園を夢見て白球を追い続けた球児たちの勝利であり、グラウンドの隅で汗を流しながら

仲間を支え続けた控え選手たちの勝利であり、休日も家族との時間を削って子どもたちに向き合っ

きた指導者たちの勝利であり、遠くからそっと見守り続けた保護者や地域の人々の勝利でもある。

27年間届かなかった夢が実現した時、私たちが見たのは単なる甲子園出場ではない。

「信じ続けることの尊さ」である。人は結果だけを見る。

しかし、奇跡は結果の瞬間に生まれるのではない。人知れず流した汗の中に生まれる。

絶え間ない努力の中に生まれる。

もう無理かもしれないと思った日に、それでも前を向いた一歩の中に生まれる。

東日大昌平が私たちに見せてくれたのは、まさにその姿だった。だから、この夏の物語は野球の話

だけではない。人生そのものの話である。

夢を追うすべての人への応援歌である。

2026年盛夏 

アイナル通信第141号号外より抜粋